寂しがり

まさみは寂しがりらしい。


中学・高校くらいまでは、
あんまり心配された記憶がないので、
自分は放っておかれる人間だと思ってた。

他の人に押し付けられそうになると、
「可哀想」なできごとも、
まさみがやるのはいいってこともあった。

まぁ、あまり弱音を吐かない性格のせいもあるんだろうけど。

おかげで自分のことを強い人間だと思ってた。
一人で生きていける人間だと思ってた。


そんな中、ある日突然、
「寂しがり屋だから、一人でいられないっしょ。」と言われる。
目ウロコ。
そうなの？と聞いたら、
「そうだと思うよー。」とさらっと言われた。

それから、意識してるわけじゃないけど、
ポイントポイントでこのキーワードが出てくる。
今じゃーもう認めざるを得ない。
寂しがりだってこと。


あれ？ひょっとして・・・

まさみ、寂しいって感覚わかってないんだよね。
「寂しいね」「寂しくなるね」って言われてうなづくけど、
でも実はそれがどんな感覚かわかってなかったりする。

それが寂しがりじゃないってことかと思ってたけど、
「会いたい」とか「足りない」とか、
それも寂しいってことかなぁ？

はは、んじゃーまさみなんて、
めっちゃめちゃ寂しがりやん。

あははは、なんだよー、納得、納得。
今さら気づいた事実であった。